未来を生きる子供たちのための本当に役に立つ教科書

我が子の誕生をきっかけに、未来を生きる子どもたちのため、本当に役に立つ教科書を作ることにしました

コミュニケーションの基本:相手の立場で考える

要点まとめ

  • 「相手の立場で考える」には、相手の気持ちを確認し、自分の気持ちを共有することが大事です。
  • コミュニケーションする相手と十分理解し合うために、お互いの気持ちをしっかりと共有しましょう。
  • 「発言+行動+気持ち」で整理すると相手の立場を考えたコミュニケーションをしやすくなります。

コミュニケーションの基本は相手の立場に立って考えること

コミュニケーションとは、お互いの考えを擦り合わせて一致させる作業です。

好き勝手に発言し合っているだけでは、なかなか相手と自分の考えを一致させられません。

お互いの考えを一致させるには、相手の立場で考えることが不可欠です。

皆さんも普段から相手の立場を考えてコミュニケーションしていると思いますが、今日はこの、相手の立場で考えるということについてじっくり考えてみましょう。

「相手の立場に立つ」とはどういうことでしょうか?

簡単に言えば、「『もし相手だったらどう思うか』を推測すること」です。

そうは言っても、相手は他人ですから、相手がどう思うかなんて本当には分かりません。

「相手の立場に立つ」の本当の意味は、「相手と前提を揃えること」なのです。

次の図を見てください。

発言や行動など物理的な情報はお互いに同じ情報を見れるが、感情や気持ちなど精神的な情報は本人にしか見えない
相手と自分それぞれが見ている情報

これは、自分と相手それぞれが見ている情報を表したものです。

発言や行動のように、物理的に認識できる情報は、お互いに見えており、同じ情報をお互いに認識することができます。

一方、感情や気持ちのように、精神的な部分の情報は、本人にしか分かりません。

自分は自分の気持ちが分かります。

相手も相手の気持ちが分かります。

ですが、「自分」「相手」の気持ち分かりません

同様に、「相手」「自分」の気持ち分からないのです。

つまり、「相手の立場に立つ」とは、相手と前提を揃えるために、相手の気持ちを自分にも教えてもらうことと、自分の気持ちを相手にも知らせることなのです。

この事を分かりやすく説明するために、よくある2つのシチュエーションを考えてみます。

同僚をランチに誘うケースと、自宅で部屋の片付けをお願いするケースです。

「ランチ行こうよ」「オーケー!」
ランチに誘うやり取り

「片付けお願いできる?」「わかった!」
片付けを依頼するやり取り

よくある光景です。

言葉のやり取りだけだと、お互いにしっかりと意思疏通できているように見えますね。

でも、実は両方のケースとも、登場人物2人の気持ちはすれ違っているのです。

2人の気持ちも見てみましょう。

「ランチ行こうよ(おなかすいたなぁ)」「オーケー!(本当は1時間後がいいなぁ)」
ランチに誘うやり取り

自分はお腹が空いているのに、相手はまだ空腹ではないようです。

でも、お昼どきにランチに誘われて、せっかくのお誘いをむげに断るのも悪いので、一緒に行くことにしたのです。

「片付けお願いできる?(今すぐやってほしいな)」「わかった(後でやろう)」
片付けを依頼するやり取り

こちらのケースも2人の気持ちはすれ違ってしまっています。

奥さんは、来客に備えて今すぐに部屋を片付けてもらいたいのに、旦那さんはそうとも知らずにTVが一段落するまで保留してしまっています。

来客をもてなすためには、部屋の片付け以外にも色々な準備が必要です。

奥さんだけでは準備が大変なので旦那さんに手伝ってもらいたいのに、このままでは間に合いません。

これらのケースでは、登場人物がお互いに相手の立場を考えていないためにすれ違いが起こってしまっています。

では、どのようにすれば良いのでしょうか。

相手の立場に立つために、相手の気持ちを自分にも教えてもらい、自分の気持ちを相手にも知らせるようにすれば良いのです。

相手の立場に立つ:ランチに誘うケース

図のように、自分の頭の中で、自分と相手の発言、行動、気持ちを比較する表をイメージしてください。

「ランチ行こうよ(おなかすいたなぁ)」「オーケー!(本当は1時間後がいいなぁ)」
ランチに誘うやり取り

このように表をイメージすることで、相手の気持ちを確認できていないことに気付くことができます。

このように相手の立場に立って考えると、
「何時に行こうか?」
「お腹すいてる?」
のように、自分と相手の考えを擦り合わせる発言が自然と出てきます。

「ランチ行こうよ(おなかすいたなぁ)」「オーケー!(1時間後がいい)」「何時に行く?」「1時間後がいいけど、お腹すいてる?」「うん。じゃあ30分後で!」
ランチに誘うやり取り

ポイント:相手の気持ちを積極的に確認しよう

相手の立場に立つ:片付けを依頼するケース

このケースでも先程と同様に、自分の頭の中で、自分と相手の発言、行動、気持ちを比較する表を作ってみましょう。

「片付けお願いできる?(今すぐやってほしいな)」「わかった(後でやろう)」
片付けを依頼するやり取り

図のように頭の中で整理すると、自分の気持ちが相手に見えないため、自分の状況を相手にキチンと共有しないといけないことに気付くことができます。

相手の立場になって考えるには、自分の気持ちを相手にしっかりと共有しましょう。

部屋の片付けをしてほしい理由は、その日来客が予定されているからで、片付け以外にもお茶菓子の用意や身支度などやるべきことが多く、準備を手伝ってほしいということをしっかりと伝えなければなりません。

自分の気持ちが相手に見えないことを前提とした言い方、つまり、
「実はこの後来客があって、すぐに部屋の片付けをお願いできないかしら?」
のように、状況の説明をしましょう。

そうすれば、相手としっかりと意思疎通して効率的に作業分担ができます。

相手の立場で考えるバージョン
片付けを依頼するやり取り

ポイント:自分の気持ちを積極的に共有しよう

まとめ

コミュニケーションとは、相手と自分の考えを一致させることです。

しっかりとしたコミュニケーションを取るためには、言葉でやり取りするだけでは不十分で、相手の気持ちを積極的に確認し、自分の気持ちをしっかりと共有する必要があります。

相手の立ち場に立って、自然とこのようなコミュニケーションができるように心掛けられると良いですね。